【FAKEBOOK BUSTER】下克上!世界の最高峰ピアノブランドが中国企業に身売りか?
- 2018/11/19
- 04:17
世界最高峰のピアノStainway & Sons
多くのピアノコンサートでは、著名なピアニスト達が、YAMAHA(ヤマハ)と「世界を二分する」スタインウェイ・ピアノ(Steinway & Sons)を使っている。
二分すると言っても、Steinway and Sons (今はSteinway だけになったのかな?)の方が、遙かに多くのコンサートホールで使われているのも事実。
他にもFazioli Pianoforti (イタリアの新進気鋭のピアノメーカー)なども、徐々に使用されるようになってきている。
筆者が何度か行ったことがあるウイーンの「楽友協会」のステージ上の常設ピアノも、このStainway & Sonsだった。学生時代に少々ピアノをかじっていたため、何度か、このStainway & Sonsのピアノを演奏したことがある。何が良いのかだが、正直、良く分からないが、音質が「特徴的」だとは思った。 多分、楽器にアクセスがあまりない一般の人には、違いが分からないレベルかも知れない。
前述の通り、感想として「特徴的」とは思うが、日の丸企業のYAMAHA(ヤマハ)より勝っているのか?と言われれば、ベンツ vs BMW、トヨタ vs 日産というような違いと説明すれば分かっていただけるだろうか? 好みの問題くらいの違いだと思う。多分、ピアノの専門家であれば、違う意見を持っているかも知れないが、筆者は、音響関係の製造メーカーを経営し、自らもトランペットも演奏する音に関しては専門なので、大きく外れている事はないと思う。
この世界一有名なピアノ会社が中国のファンドに乗っ取られる可能性が出てきた
YAMAHA(ヤマハ)は、ポーランドのワルシャワで行われている「フレデリック・ショパン国際ピアノコンクール」や、その他の大会のスポンサーとして着実に実績を重ねてきているが、しかし、Steinway には、まだ及ばない。
「世界三大音楽コンクール」は、
・ロシアのチャイコフスキー国際コンクール
・フレデリック・ショパン国際ピアノコンクール
・エリザベート王妃国際音楽コンクール
他にも、日本の音響関係企業が、ロシアの経済危機の時にも安定的に資金提供を行って、モスクワで行われるチャイコフスキー国際コンクールなどでも、継続の危機を日本企業が救ってきている。
ヤマハは、真面目な製品作りを行って来た結果、世界で音楽関係の人で「YAMAHA ヤマハ」を知らない人はいないほど、全ての楽器に関して総合的な品質と力を蓄えてきた。
しかし、個別の楽器を見てみると、それぞれの分野での専門性の高いメーカーとの熾烈な争いがあり、残念な事に、ナンバーワンではなく、ナンバー2やナンバー3に甘んじている。
筆者は、40年以上に渡り、様々なトランペット吹いてきているが、ヤマハのトランペットは本当に素晴らしいと感じるし、製品の安定度合いは、「世界一」である。要するに10本のトランペットを吹き比べても、品質が均一で、違いが分からないほど。
しかし、世界で一番使われているトランペットは、米国のVincent Bach社(ヴィンセント・バック)というメーカーのものだろう。私も、このメーカーのトランペットも2本持っているが、同じ型番の物を10本持ってきて吹き比べれば、品質はバラバラだ。
外国製のトランペットを買うときには「選定」と言うのを別料金を支払って、依頼しなければならない。要するにプロの奏者に、その店や代理店にある同じモデルを複数吹いて貰い、その中から、空気漏れがなく、音程が安定した物を選んで貰うと言うもの。こうしなければ、ハズレに当たったら、いくら高価な楽器も無意味だからだ。
さらに、トランペットでは、ジャズプレーヤーに好まれるものやクラッシックプレーヤーに好まれるいわゆる「癖」があるトランペットのブランドも複数ある。
私が持っている7本のトランペットだけでも、5つの違うメーカーのものだ。
ヤマハのトランペットが総合点数で、どれを取っても90点を取れる秀才だとすれは、上に挙げたVincet Backの中には、10点のゴミから120点の天才まで存在する。
その他の楽器、例えば、サキソフォンの分野でもYAMAHA (ヤマハ)は素晴らしいが、セルマー、ヤナギサワなどが、ヤマハの上にいる。(販売数ではYAMAHAが多いと思うが)
クラリネットの分野でも、ビュッフェ・クランポン、フルートであれば、ムラマツや三響、ドラムセットであれば、パールなど、それぞれの楽器の専門メーカーと市場では闘っている。
しかし、別な意味では、全ての楽器を手がける世界で唯一のメーカーとも言える日本の誇らしい企業だ。
中国流の商道徳を無視したマーケティング
かなり、話題はそれてしまったが、トヨタがベンツを研究し追いかけたように、ヤマハのピアノ部門は真面目にそれぞれの楽器の専門の会社の製品を研究してきて、確実に世界ブランドの座を得たが、この様に一夜にして、中国企業が世界最高峰のピアノブランドを手にするかもしれない。
当然、中国は手段を選ぶこと無く、様々な権威有る会場からYAMAHA(ヤマハ)を追い出し、Steinway & Sons に入れ替えるだろう。
米国西海岸の日本語学科があった大学に中国が、日本語学科を廃止し、中国語学科を創設し、学校内にある桜の木を全て切り倒せば、多額の補助金を出すといい、実際にその様になったと言う話を数年前に聞いた。日の丸企業のYAMAHAには、更に頑張って頂きたい。
この様に、賄賂、単なる力学で他社を追い出すのが、中国流のマーケティングだ。
インドの世界で一番安い車を作っていたタタ自動車が、高級車ジャガーとランドローバーを傘下に収めたように、下克上がこれから加速するだろう。日本の企業もガードが低いので、細心の注意を払うべきだ。
買収の話はどこまで進んでいるかは不明だが、是非、中国企業には買収されないで頂きたいと思う。
引用:資産家ポールソン氏の老舗ピアノメーカーに中国企業が関心
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